旬のエンタメ情報!
今月は映画、アート、イベント情報をお届けします。
MOVIE
『メガロポリス』
6月20日(金)より、全国にて公開
【脚本・製作・監督】フランシス・フォード・コッポラ
【出演】アダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマン
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天才建築家が挑む、人類と未来への希望
21世紀、アメリカをローマ帝国に見立てたニューローマ。
新都市メガロポリスの開発を推進する天才建築家カサエル・カティリナ(アダム・ドライバー)は市長と真正面から対立するが……。
壮大なセットや圧巻の映像美に目を奪われる、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督14年ぶりの最新作。
巨匠F・コッポラが人生をかけて描いた未来への希望
『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』『アウトサイダー』など、数々の映画史における金字塔的な作品を生み出してきたコッポラ監督が、40年の構想を経て私財186億円を投資して制作したという作品。
「300回は書き直した」という脚本から読み取れるものは!?
全てが“規格外”の集大成的作品を目撃すべし!
『マーヴィーラン 伝説の勇者』
7月11日より、新宿ピカデリーほか全国にて公開
【監督・脚本】マドーン・アシュヴィン
【出演】 シヴァカールティケーヤン、アディティ・シャンカル、ミシュキン、スニール、ヨーギ・バーブ
©2024 Shanthi Talkies. All Rights Reserved.
コミカルなアクション映画がインドから上陸!
新聞の長期連載漫画『マーヴィーラン』の作者であるサティアは、ある日、住宅のある地域一帯から、立ち退きを余儀なくされる。
新たな住まいとなる高層マンションを与えられ浮かれる一家だったが、そこが欠陥住宅だとわかり……。
ユニークな設定と気迫あふれるアクション、1人の男性の成長譚と盛りだくさんのエンターテイメント。
出演俳優陣の抜群のコメディセンスに注目!
サティアを演じるのは、タミル語(南インドを中心に用いられている言語)界のスター、シヴァカールティケーヤン。
超絶アクションとカリスマ性を備えた演技は南インドで大絶賛を受けている。
抜群のコメディセンスを披露する、脇を固める俳優陣も見逃せない。
テンポのいいストーリーは絶品!
ART&EVENT
『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』
- [ 大阪展]2025年7月5日(土)~8月31日(日)
大阪市立美術館 - [東京展]2025年9月12日(金)~12月21日(日)
東京都美術館 - [名古屋展]2026年1月3日(土)~3月23日(月)
愛知県美術館
ゴッホ家の所蔵品に焦点をあてた日本初の展覧会
フィンセント・ファン・ゴッホの画業を支えた弟テオ、亡き後はその妻ヨーが作品を管理してきたゴッホの作品。
2人の息子であるフィンセント・ウィレムが尽力したファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開のゴッホの手紙4通などを展示。
自然と向き合った南仏アルル時代
画家ミレーにあこがれ、彼の描いた『種まく人』を自らも描きたいと試行錯誤を繰り返してたどり着いたこの作品。
この時期、共同生活をしていたゴーガンの影響を受けたであろう鮮やかな色彩と、独自の大胆な筆使いと構図が見られる傑作。
『スウェーデン国立美術館 素描コレクション展—ルネサンスからバロックまで』
7月1日(火)~9月28日(日)
国立西洋美術館[東京・上野公園]
https://drawings2025.jp
芸術家の技量と構想力が注ぎ込まれた“素描”が集結
環境の変化や光、振動の影響を受けやすく、海外所蔵の作品を日本で公開するのが難しい「素描」。
世界最高峰の素描コレクションを有するスウェーデン国立美術館からデューラー、ルーベンス、レンブラントなど、約80点の傑作素描がまとまって来日する貴重な機会。

ジャック・ベランジュ《女庭師》 スウェーデン国立美術館蔵 ©Cecilia Heisser/Nationalmuseum 2016
準備素描と完成版版画を並べて展示
かつてフランスに存在した「ロレーヌ公国」の画家ベランジュが空想も交えて描いた、おしゃれな女庭師。
版画の準備素描として制作されたこの作品の、完成版の版画も合わせて展示。
特別展『運慶 祈りの空間―興福寺北円堂』
2025年9月9日(火)~11月30日(日)
東京国立博物館 本館特別5室
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/unkei2025/
国宝仏が一堂に展示鎌倉復興時を再現
710年の平城遷都の際、現在の地に誕生し、1300年の時を重ねている世界遺産・興福寺。
本展では二度にわたって消失し、1212年頃に再興された「北円堂」の再現を試行。
合計7軀の国宝仏を一堂に展示する。

国宝 弥勒如来坐像
運慶作 鎌倉時代・建暦2年(1212)頃
奈良・興福寺蔵
撮影:佐々木香輔
運慶の最高傑作が約60年ぶりに東京へ
2024年度の修理を経て約60年ぶりに東京で公開される、北円堂の本尊で、弥勒菩薩が56億7千万年後に成仏した姿をあらわした国宝「弥勒如来坐像」。
当時の美しい姿がよみがえった、運慶晩年の名作は必見。
文/山西裕美(ヒストリアル)