CULTURE NEWS

THEATRE 『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』

STORY
ユウナとティーダの切なくも感涙のストーリー
大いなる脅威『シン』に人々がおびえて暮らす、死の螺旋にとらわれた世界、スピラ。
人々は「命と引き換えに発動する“究極召喚”こそがシンを倒す唯一の手段」という、エボン寺院の教えを信じていた。
ビサイド村出身の召喚士の少女ユウナは、異世界ザナルカンドからスピラに迷いこんだ少年ティーダと出会う。
彼は召喚士を守るガードとして、ユウナに同行することになる。
旅のなか、衝撃の出来事が幾度となくティーダたちを襲うが、彼らはそれを乗り越え、自分たちの物語をつむごうとする。

【出演】尾上菊之助 中村獅童 尾上松也中村梅枝 中村萬太郎 中村米吉、中村橋之助 上村吉太郎 中村芝のぶ、坂東彦三郎 中村錦之助 坂東彌十郎中村歌六 ほか
2023年3/4〜4/12、
IHIステージアラウンド東京(豊洲)にて公演
https://ff10-kabuki.com

旅の始まりと終わりを追体験FFの世界で過ごす感動の1日

ゲーム業界に新たな金字塔を打ち立てた『ファイナルファンタジーX』が、シリーズ35周年を記念して、日本の伝統芸能である歌舞伎と初タッグ。
『風の谷のナウシカ』など自身の企画、構想で新しい歌舞伎の舞台を創り出してきた尾上菊之助が、この挑戦を熱望して実現したもの。
舞台は360度に展開されるステージと、その中心の円形の観客席自体が回転するIHIステージアラウンド東京。高さ8mの巨大スクリーンを存分に使った映像で表現するシーンも。
映像、音楽、照明の画期的な融合で刺激的な舞台が体験できること必至。

この舞台では物語のはじまりから終わりまでを描くため、前編・後編通しの大長編歌舞伎。壮大な感涙のストーリーをぜひ劇場で!

Check! 私がおすすめ TBSテレビ ライブエンタテインメント局事業部プロデューサー 寺田景子さん

生きる希望、人を愛すること……たくさんのメッセージが詰まった物語
『ファイナルファンタジーX』はキャラクターが魅力的で、ストーリーも感動的かつ衝撃的な内容で、夢中になったゲームです。
マカラーニャ湖でのティーダとユウナのキスシーンは、プレイ中に泣きました。
ゲームをしながら号泣したのは初めてでした。
この舞台ではふたりの切ない恋物語はもちろん、白熱のブリッツボール、異界送り、召喚獣、ラストバトル……、ゲームの名シーンの数々がもちろん描かれます。
歌舞伎役者さんたちの演技や存在感とIHIステージアラウンド東京の最新鋭の技術が融合し、ゲームの世界観やキャラクターがよりリアルに、温度感をもって表現されると思います。
劇場の全座席にクッションをご用意していますので、ザナルカンドへの長旅もゆったりと楽しんでいただけます!

出演者は、歌舞伎だけでなくドラマ『グランメゾン東京』『下町ロケット』などが印象的だった尾上菊之助、「超歌舞伎」など新しい形の歌舞伎に挑戦し続けている中村獅童、ドラマ、バラエティ、ミュージカルなどマルチな活動を続ける尾上松也などの豪華な顔ぶれ。
「キャラクターのメイクやヘアスタイル、和装テイストの衣装」にも是非ご注目を。『そうきたか!』と思っていただけるはず。セリフはほぼ現代語調で、難しくないのでご安心を」(寺田さん)

MOVIE 『そして僕は途方に暮れる』

STORY
目標もなく自堕落な日々をおくるフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷太輔)。同棲5年の恋人・鈴木聡美(前田敦子)と、些細なことをきっかけに今後の話し合いを迫られ、バツが悪くなった裕一は家を飛び出す。その後は知り合いの家を転々とすることになるが……。

【脚本・監督】三浦大輔
【出演】藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、野村周平、香里奈原田美枝子、豊川悦司
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
2023年1/13より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開

共感と反感の“現実逃避型”エンタテインメント

2018年、シアターコクーンで上映され絶賛を浴びたオリジナルの舞台を映画化。
舞台に続き、『愛の渦』『娼年』などの衝撃作を送り出した異才・三浦大輔監督と、藤ヶ谷太輔が、再びタッグを組む。

Check! 私がおすすめ 有限会社DROP.酒井みづきさん

クズ男を爽快に演じる藤ヶ谷さんの演技に注目
何もかも投げ出して逃げたい。そう思ったことはありませんか?
予想のつかない未来を思うと不安になり、ためらってしまう人が多いと思いますが、主人公の裕一は本当に逃げてしまう。
準備を整えて逃げ出して行く姿には、むしろ爽快感さえ覚えます(笑)。
クズだけどなぜか共感してしまう、藤ヶ谷さんの演技に注目です。

裕一がスマホの連絡先を必死にスクロールするシーンがイチオシ。
SNSの普及で気軽につながれるからこそ、自分のありのままをさらけ出せる人は誰かを考え、グッときます。

ART 『佐伯祐三自画像としての風景』

3つの街での足跡を辿る生誕125年目の回顧展

2023年に生誕125年を迎える、夭折の画家・佐伯祐三の東京では18年ぶりとなる回顧展。
大阪で生まれ、25歳で東京美術学校を卒業、パリに向かうという、3つの街で生涯を燃焼させた彼の足跡を追いながら、独創的な芸術が生まれた過程を検証する。
石造りやポスターが貼られた街並み、並木道やカフェ、教会などを描いた代表作100点余りを展示。

2023年1/21〜4/2。
東京ステーションギャラリーにて開催
https://www.ejrcf.or.jp/gallery

Check! 私がおすすめ 編集部

心の葛藤を描いた 独創的な名作の数々
初めて佐伯祐三を知ったのは、日本のロックバンド、easten youthの『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』(1998年)のアルバムジャケット。
使われた《立てる自画像》は今回、展覧会ポスターにもなっています。
自画像でありながら、ナイフで削り取られた画家の顔。どの絵からも感じられる、彼の心の葛藤に、見る者は心を締めつけられます。

まるで生き急いでいるような荒い筆致。
ファッショナブルなパリの街並みの違う一面を捉えているかのよう。
《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》1927年 大阪中之島美術館

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