Profile
写真右から、十九川宗裕(Ba)、平部雅洋(Vo&Gt)、前田将司(Dr.)。
2015年大阪にて結成。
バンド名は平部が当時の彼女に振られた際「後悔させてやる」という思いでつけた。
2021年メジャーデビュー。
「reGretGirl presents ONEMANTOUR 2025 “for LOVERS”」が、6月19日千葉ルックにてスタート。
https://www.regretgirl.com/
恋愛だけではない、さまざまな“愛”を表現した11曲。
バンド結成10周年を迎えた大阪発の3ピースロックバンド、reGretGirlの作詞・作曲、ボーカル&ギターを担当する平部雅洋さん。
バンドの代名詞ともいえる失恋ソングは、今のところはほぼ自身の体験が元になっているのだそう。
「フィクションを織り交ぜてることもあるんですが、どこかに僕自身の体験を潜ませるようにしています。そのほうが曲作りにも没頭できると言うか。僕は失恋経験をメンバーに話しますが、2人はあまり明かさないんで彼らの体験談は歌詞に入ってないです(笑)」
約2年ぶりにリリースされる3枚目のアルバム『LOVERS』には、切なさを刺激する失恋ソングはもちろん、さまざまな“愛”の楽曲が詰まっている。
「“愛を持つ者たち”という意味をこめてタイトルをつけました。reGretGirlの楽曲は、“頑張れ!”と応援するというよりも、隣でそっと寄り添ってあげられるような温かくて優しいものでありたいんです。若い頃は根拠のない自信があったんですが、いつしかその自信に“根拠”が必要になってきた。リード曲の『ブルーアワー』はそんな不安や葛藤から生まれた曲なんですが、聴いてくれるみなさんの背中を押すような曲になればという思いで作ったものです。また『オトナビゲーション』は、“自分を愛するためにこうなれたら”という思いで書いたもの。恋愛だけではなく、さまざまな愛を表現した楽曲を入れています」
歌詞には大阪の地名が入っていたりと、平部さんの個人的なワードやシチュエーションも多い。
「そこもreGretGirlのオリジナリティであると思っています。地元のことを歌詞にすることは多いですね。やっぱり地元が大好きなので。自分が感じたこと、経験したことを元に曲を作ることが圧倒的に多いので、“ありのままの平部”という意味での“等身大”の歌詞が多いですね」
“自身と同世代”という意味での等身大ではないと言う。平部さんの素直な思いが表現された楽曲は、幅広い年代に愛されている。
「全力で応援してくださる10代、20代の女性も多いのですが、30代の僕らの作り出す音楽に共感してくれるのがうれしいし、流行に敏感であろう、その世代に需要がある自分たちが誇らしくもあります。一方では、年上のファンの方も増えて来て、それもとてもうれしいですね」

My Boom
もともと“お笑い”は好きだったんですが、4年くらい前から『M1グランプリ』にハマって。
夏の1回戦から12月のグランプリまで、500組近い方々の漫才を観ています。
これは20周年のパンフレットで、インタビューや今までの歴史が詰まった永久保存版です!
真面目にやって来たことの集大成として、10周年を祝いたい。
6月19日からスタートする、このアルバムを引っ提げての全国ワンマンツアーは、バンド史上最長・最大のものとなる。
「正直言うと僕らは祝われるのが苦手なので、10周年を盛大にやるつもりはなかったんです。でも今まで僕たちを好きでいてくれる人たちは“10周年を祝いたい”と思ってくれているんじゃないかなと思って。それなら僕たちが真面目にやってきたことの集大成として、カッコいいアルバムとライブを楽しんでもらえたらなと思っています」
結成10年の今、メンバー間は「一番いい状態」なのだと言う。
「いい意味で大人になってきて、メンバー同士思いやりを持って接するようになってきました。だからバンドがすごく楽しいし、居心地も良いですね。結成当時、10年後がどうなっているかを考えたことはなかったけど、今はここから10年後、20年後もこのメンバーでやれているんじゃないかな、と思えますね」
2025年夏は全国ツアーで駆け抜けるreGretGirl。
「失恋ナンバーにひたれる場面もありますが、暗いライブではないので、ぜひ温かい気持ちを感じにライブに来てください!」
『LOVERS』
発売中 ¥3,300(通常盤 CD)
日本コロムビア
2024年リリースの自主制作盤収録曲を再録した『帰り道』、ライブでも人気の『純ラブ』『ロスタイム』、2025年4月にリリースした、柳谷本店“あんず油”WEB CMタイアップソング『エバーソング』などの新曲8曲の、全11曲を収録。
※本記事はアッププラス2025年7月号より一部抜粋して掲載しています
文/山西裕美(ヒストリアル)