Q そもそも“ゆらぎ肌”って何ですか? どんな不調が出るとゆらいでいることになるの?
A 外部刺激によってトラブルを抱えた肌のこと。その程度は「メイクのりが悪いかな?」から発疹までいろいろ
肌は、気温や湿度、紫外線や外気に含まれる物質など、多くの外部刺激によりストレスを受けています。そんな刺激から肌を守る“バリア機能”が正常に働いていれば、肌はなかなかゆらぎません。
でも、バリアが脆弱になっていると、その隙間から刺激物が侵入してトラブルが表面化。
赤みが出たり、かゆみを感じたりする分かりやすいトラブルはもちろん、“ファンデーションののりが悪い”のも、ひとつのシグナル。
ゆらぎ肌=炎症を起こした肌。これを何度も繰り返していくと、老化もどんどん早まってしまいます。
Q 何が原因で肌はゆらぐの? ゆらぎやすい時季ってあるんですか?
A バリア機能が脆弱だと肌が異物に過剰反応!1年のうちでは春がもっともゆらぎやすい
特に外部刺激について言えば、現代では大気汚染物質や花粉による肌トラブルが多いですね。アレルギーと呼ばれるものです。特定の物質に対して抗体ができると、体はそれを記憶し、次に接触した際は必ず反応して攻撃してしまうのです。その過剰な反応が、くしゃみだったり、肌の赤みだったり、いろいろなカタチとして表れます。ゆらぎやすい時季は、やはり春です。誰もが乾燥する冬は、肌のバリアが弱まっています。そこに、花粉をはじめとした大気汚染物質が飛んでくるので、いまこそ注意が必要!
花粉そのものの粒子は結構大きくて、約30μm。肌の内部には侵入できないサイズです。でも、花粉はその周りにCRYJ1、その内部にCRYJ2というアレルゲンを抱えていて、空中に漂う大気汚染物質とぶつかると破裂し、アレルゲンが撒き散らされることに。これが肌に悪さをするのです。通常、破裂する花粉は総計の2 割程度、大気汚染物質の多い都会などでは、総計の約8割が破裂しているとか。
代表的なアレルゲンリスト
花粉
春はスギやひのき、夏はイネ科の植物、夏はブタクサなど、季節により種類はさまざま。
大気汚染物質
主に、自動車や工場から排出される煙やガスのこと。PM2.5などの微粒子物質がより問題に。
ハウスダスト
ホコリやカビ、ダニの死がい、ペットの毛など。室内に蓄積・浮遊する、いわゆる小さなゴミ。
自分が何に反応するのかを知っておくのもゆらぎ肌対策のひとつ!
苦手なものを把握しておけば対策ができるし、ちょっとゆらいでも「アレかな?」と冷静に対処ができるように!
Q 毎日の生活の中で気をつけるべきことを教えてください!
A アレルゲンを部屋に持ち込まず、付着物は早急に落とす!
もともとアトピー性皮膚炎がある人は、より肌状態のコントロールがしにくくなります。もともとバリアが脆弱な人ほど、肌の奥まで簡単にアレルゲンが入っていくので、アレルゲンに長時間触れないことを意識するのが良いですね。
窓
この季節は、できるだけ窓を開けないのが賢明。開けたら掃除を怠らないこと。
食事
“最大の免疫器官”と言われ、腸内環境を整えるヨーグルトは、“アレルギー症状をやや緩和する”とされているのでオススメ。
洋服
花粉が付着しにくいのは、ツルッとした素材のもの。ナイロン素材のアウターを1着持っておくと良いですね。髪はコンパクトにまとめておきましょう。
掃除
夜に掃除をすると床に沈殿していたホコリや花粉などを舞い上げ、就寝中に吸い込んでしまうことに。掃除は朝におこない、夜はホコリを舞い上げないよう過ごして。
洗濯物・布団
洗濯物は室内干し、布団も布団乾燥機を使って外気にはさらさなずケア。
空気清浄機・エアコン
在宅中は空気清浄機のスイッチをオン。エアコンはフィルターの掃除を忘れないでください。部屋が汚れていると、エアコンの風でそれらが舞って調子が悪くなることも。
帰宅時
玄関のドアを開ける前に、服をパンパンッと払って付着物を落としましょう。外気に触れていた洋服は部屋( 特に寝室) に持ち込まない方が良いため、コート類は玄関にかけておいて。
入浴
帰宅後、すぐに入浴すると付着物をいち早く除去できて良いですね。肌がゆらいでいる時は長湯を避け、さら湯ではなくセラミドなどが配合された入浴剤の活用を。
Q 顔がテカると、かゆくなる気が……関係ある?
A 自分の皮脂も、酸化すると刺激物になります
皮脂膜はバリア機能のひとつとして必要ですが、皮脂がギラギラ出ているからといって肌が十分潤っているというわけではありません。過剰に分泌された皮脂は、酸化すると過酸化脂質という角層を刺激したり、活性酸素を生んだりする物質に変化してしまいます。
化粧水で皮脂分泌を理想的にコントロール
油水分バランスを整えてみずみずしく、滑らかで、テカりが気にならない肌へ。肌の奥は潤わせ、表面はキュッと引き締め。
潤いながら皮脂ケアできるみずみずしいジェルタイプ
皮脂腺に直接働きかけ、過剰な皮脂分泌を抑制するライスパワーRNo.6配合。保湿しつつニキビや化粧崩れなどを繰り返しにくい肌へ。Q 肌がゆらぐ前に気をつけると良いことは?
A 摩擦に気をつけてケアをすることと、自分なりの“お守りコスメ”を持っておくこと
バリア機能を弱めないためには、とにかく刺激を避けましょう。優しく洗い、落ち着いてケア。洗浄力の低いものでも落ちるようなコスメを使ったり、“これなら私は絶対にかぶれない”というアイテムを備えておくこと。ゆらいだ肌に、一発逆転を狙っていつもと違うコスメを使うのは逆効果だからNG。
未来の肌悩みを先回り!ダメージを受けにくい肌へ
化粧水の後、今のスキンケアに追加するだけ。ハリと弾力を目覚めさせ、肌本来が美しくなろうとする力を最大限引き出す美容液。
Q ゆらぎ対策には、メガネ&マスクがやっぱり良いの?
A そうですね。マスクは肌に優しい素材を選んで
物理的にアレルゲンに触れなければ、なかなか肌はゆらぎません。目はかゆみのせいで傷をつける可能性があり、コンタクトよりメガネを推奨しています。マスクも物理的なブロックに有効。肌に当たる側の不織布にこだわりのあるものがベター。
口元の不織布がコットン100% 肌当たりが柔らかく心地良い
花粉・ウイルス飛沫99%カットフィルター採用の3層構造で、バクテリアや微粒子などの侵入をブロック。口元はコットン100%。
Q 急にかゆい!でも病院に行くヒマがない!どうしたら!?
A 処方薬に成分が近い市販薬で1〜2日対応を!
炎症の程度が軽い人は、緊急対策としてバームや軟膏系のものを塗って抑えて。かゆみをともなう場合は高度の炎症。皮膚科にかかれば弱めのステロイド薬を処方してくれるはずです。症状を長引かせるより、弱めのステロイドを短期間使った方が結果的に肌負担が少なく、治りも早いのです。似た成分の市販薬を覚えておきましょう。
「かゆい!」に良く効くのびの良い水溶性軟膏
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを配合し、かゆみを伴う湿疹・皮膚炎、かぶれに効果を発揮。かゆくて掻き壊してしまう湿疹や皮膚炎に!
消炎・鎮痒作用を持つ酢酸デキサメタゾンが主成分。ガサガサしがちな患部にピッタリ密着する軟膏タイプ。Q 肌がゆらいでいる時、気をつけた方が良い成分は?
A ヒリヒリ、ピリピリするもの全般
気をつけた方が良い成分は、アルコール系です。エタノールが配合されている化粧品が多くあると思いますが、刺激の一因になります。ゆらぎが軽い状態なら、ターンオーバー&バリア機能を整えるのにレチノールが効果的な場合もありますが、効き過ぎるとトラブルに。湿疹が出ている時は避けたほうが良いでしょう。
Q 日中も保湿に気をつけた方が、ゆらぎ対策になる?
A そうですね。肌乾燥はバリア機能の低下につながるので、保湿は大切です
乾燥した状態が続くと、肌のバリア機能は着実に下がっていきます。室内の湿度は60~65%に保つのが良いですね。また、日中はメイクの上からでも保湿できるようなコスメで乾燥対策すれば、バリア機能の低下防止に。
ひと塗りで乾きと決別!夕方の肌もふっくら、潤う
保湿成分ライスパワーNo.7をはじめ、発酵ヒアルロン酸など7種の潤い成分を高配合。メイク直し時に使えば1日中しっとり。
ミネラルウォーターで日中の肌と髪に潤い補給!
濃度0.5ppmの水素水が、超音波の振動で細かなミストに。
LEDも同時照射され、たった3分で本格的な潤いケアが可能!
Q クリニックでできるゆらぎ肌治療を教えて!
A NEWマシン『プラズマシャワー』は、症状がかなり好転します
このマシンの魅力は、“経皮ドラッグデリバリーシステム”という“薬剤を確実に浸透させる効果”と、肌表面の殺菌効果です。プラズマは、個体→液体→気体→プラズマという位置づけで、“ 第4の物質”と言われるイオン化した気体。肌に照射している間、痛みはまったくありません。照射後に浸透させる薬剤の種類は、目的によって選べます。
オススメの薬剤
CLINIC DATA
住/東京都中央区銀座1-3-3 G1ビル5-6F
☎0120・282・764 診/11:00 ~ 19:00 休/日・祝日
料/『プラズマシャワー』トライアル¥20,000~
https://www.ks-skin.com