動画サイトにアップロードした「踊ってみた」が総再生回数が5000万回以上を記録したダンスボーカルユニットSHARE LOCK HOMESが、2020年のクリスマス・イブイブにメジャーデビュー♪ 待望のメジャーデビューシングルの聴きどころと、おまけとしてメンバーが「今ハマっているもの」を本人撮影の写真付きで紹介しちゃいます!
今だからこそ、家でも電車の中でも、ライヴの情景が思い浮かぶデビュー曲に!
――シングル『パリ↓↑パニ』はメジャーデビュー第一弾シングルになりますね。
YUMA 「なぜデビューが、大変なことがあった2020年なんだ?」と、思いますけど、昔から常に逆境にいるような感じなんですよ。気合いを入れたツアーをしようとすると、台風が来たりして。その延長なのかなと思っています。
KARASU 僕らインディーズでずっとやってきて、お客さんもたくさん来てくれるようになり、これ以上の高みを目指すためにメジャーデビューで大人の力を借りよう、と(笑)。
SHIRAHAN それで一発目の曲をどういうテイストにするのか、と考えたときに、今はコロナで大変な世の中じゃないですか。少しでもみんなに元気になってもらえたり、リアルなライヴがなかなかできない中で、ライヴ会場に行かなくても、そういう気持ちになれる曲を作れたらいいなと思い、『パリ↓↑パニ』という曲ができました。暗い気持ちになりがちな今だから、メジャー一発目はそういう気持ちでいきたくて。
RYO 家にいても「ライヴに来てるぜ!」みたいな雰囲気にしようと。
SHIRAHAN サビの最後にも「君だけのLIVE style!!」と言っているんですけど、イヤホンを付けて僕たちの曲を聴いたら、家でも電車の中でも僕たちのライヴの情景が浮かんでくれたらいいなと。

「今一番ハマっているものは水墨画なんですが、その前からハマっているのが、ボールペンで点で打って絵を描く“点画”です。僕のあこがれの人がこの絵をやっていて、僕もやるようになりました」(YUMA)
――どちらかと言えば、これまでクールな楽曲が多かった印象ですが、この2曲はどちらもアッパーな曲調で、例え楽曲を知らなくても聴き手を一瞬で世界観に引き込めるパワーがあります。メンバーのキャラや人間味が爆発しているなと。
SHIRAHAN それが言えたら、100点だったんですけどねぇ。ええと、俺たちのキャラが全面に出るような曲になったらいいなと思って、こうしました(笑)。衣装は今までは黒が多かったけど……。
KARASU 今回のジャケット写真では、パステルカラーで爽やかな感じを柄にもなく出してみました(笑)。
SHIRAHAN そのほうがこの曲に込めた思いも届くのかなって。この4人はまとまらないことも多いんですけど、みんなの個性を殺さずにいけたらいいなと思っていたので、それがうまくいったと思います。
–自分たちのどんな個性を出そうと思ったんですか?
SHIRAHAN RYOちゃんだったら、甘い声だったり。
RYO 甘い声担当です(笑)。みんなと違うところで魅せられたらいいなと。
SHIRAHAN 『パリ↓↑パニ』の歌詞は自分が歌うパートは自分で書いているので、KARASUくんが歌っているところはKARASUくんが好きそうな部分が出てますからね。
KARASU 今まで声を作っていたところもあったけど、SHIRAHANだったら、高音で聴きやすいラップ、YUMAくんだったら、いかつめだけど、高すぎず低すぎずの声でそのままを出す感じで。僕の声質はもともと低いので、しゃべってるぐらいのラップでいこうと。RYOくんは言わずもがなの甘さで(笑)。
SHIRAHAN 歌詞の内容もいい感じでパスを渡せるように、意味が繋がるように考えました。あと、「ノイズキャンセリング」、「Hey siri!!」とか、今っぽい言葉も入れて、若者にもすり寄ってね(笑)

「釣りが好きなんですが、最近は大物を狙いたくて。最近、この50cmのクエを釣ったんです。家に持って帰ってどう食べるかを考えるのも楽しいので、さばきも練習中です。このクエは鍋と刺身になりました」(RYO)
――歌詞の中の「これが好きだと胸を張りな 本当の自分をさらけ出しな」にはどんな思いを込めていますか?
SHIRAHAN これは僕が書いた部分なんですが、SHARE LOCK HOMESはもともとサブカルチャー方面で活動することが多かったんですよ。アニメ、マンガ、いわゆるオタク文化ですよね。
YUMA オタクであることがバカにされていた世代なんですよ。
SHIRAHAN うん、声を大にして、アニメ超好きなんだよと言うと、バカにされることもあったから。まあ、アニメに限らず、自分が好きなことを外に出せないとか、そういう現状はいろんな人にもあると思うんですよ。でもそういうものこそ、前面に出していこうよって。「オタク最高!」って伝えると、そういうコミュニティには熱量があるし、共感してもらえることも多くて。周りを気にせずに、好きなものには胸を張ってほしいなと、という思いを込めました。
――今はSNSの発達もあり、発言しにくい時代でもありますが、それにめげずに自分らしさを大切にしていこうと?
SHIRAHAN マイナスやコンプレックスも今はプラスになる時代だから。そこは頭の切り替えだと思うんですよ。みんなもそういう考えにシフトしてくれたらいいなと。ただ、この数行の歌詞からそこまで汲み取る人も少ないと思うので、こういうインタビューで載せてもらえるとうれしいです。
カップリングのユニークで強力!このシングルでチャート1位を目指す
――そして、カップリング曲『うらしまハロー』もこのグループのユニークな側面が強調された楽曲ですね。
YUMA なかなかメジャー一発目ではやらないことですよね。
KARASU まず曲名がダジャレやもん(笑)。
RYO この曲も俺らの色をふんだんに出せたと思います。
SHIRAHAN いい意味でふざけたというか、笑える曲にしたかったんですよ。みんなが知っているようなテーマ性のほうが伝わりやすいと思うんです。日本の昔話シリーズが大好きで、以前にも『カチカチマウンテン』という曲もあったんですけど。俺ら全員ゲームも好きなので、ゲーム音を入れた曲はいままでなかったから、そういう曲も欲しいなと。浦島太郎とゲーム音で何かできないかなと(笑)。

「SLHってアクロバットはあまりステージに取り入れないんですが、僕はトランポリン、マットと床があるところで練習をしています。ステージでいつか披露できたらいいなと思っています!」(KARASU)
――イントロの沖縄っぽさとゲーム音のギャップは面白かったです。
RYO ありがとうございます。「浦 浦 浦 浦 怨めしや〜♪」のパートはお客さんと一緒に歌いたくて。
YUMA ウケるかはわからないけど、俺らがやってて楽しいんで(笑)
SHIRAHAN ライヴでも笑いながら歌ってます。
――「浦 浦 浦 浦 怨めしや~♪」のアイディアはどこから?
SHIRAHAN 最初は歌詞も違ったんですけど、それはダメだと言われて(笑)、紆余曲折して、ここに落ち着きました。
YUMA 浦島太郎は玉手箱のことを恨んでいるだろうし、後付けでいろいろ考えました。この曲は僕らの地元の先輩fro-zenさんに作詞・作曲を頼みました。歌詞もいろんな意味を含ませているので、謎解きみたいになってます。歌詞を読んでも楽しめる内容に仕上がってます。

「アニメーション『紅の豚』に出てくる飛行機のプラモデルを、ツアー中にお土産コーナーでメンバーがプレゼントしてくれたんです。全然誕生日でもないのに(笑)。細かい作業はもともと好きだったんですが、久しぶりに気合い入れてやっています!」(SHIRAHAN)
――4月に発売されたアルバムはチャート2位でしたが……。
RYO もちろん今回は1位を狙っています。
YUMA メジャー1発目ですしね。
SHIRAHAN 取れるものは全部取っていきたいですね
KARASU 是非聴いていただければ! よろしくお願いします!
Profile of members
YUMA
1986年9月9日生まれ。O型。イメージカラーは赤。
「リーダーですが、グッズの制作など裏方を中心に担当しています(笑)。女性のメイクは、ちょっとミステリアスな感じが好き。目の下がちょっと赤い、“泣き顔メイク”っていうんですか? あれ気になりますね」
RYO
1986年4月16日生まれ。A型。イメージカラーはピンク。
「僕はメンバーの中の“笑顔”担当。僕がメンバーにもハッピーを与えています(笑)。僕たちは自分たちでメイクをしてステージにあがることもあるのですが、女性のメイクは勉強になりますね。“あのアイメイクどうやってグラデ作ってるんだろう”とか、気になっちゃいますね」
KARASU
1989年4月1日生まれ。O型。イメージカラーは黒。
「僕はもともとR&Bが好きなので、グループでの役目は主に振り付けです。女性のメイクはギャルメイクが最高ですね! 目元がキリっとしているのが好み。ナチュラルもいいけど、しっかりメイクでキレイになっている人もいいと思います!」
SHIRAHAN
1986年10月20日生まれ。A型。イメージカラーは青。
「グループの方向性やスケジュールやイベントの構成、グッズの企画など全体的なことをやることが多いですね。女性のメイクは、リップ濃いめとか“冬”っぽいイメージのするメイクが好み。あと髪がキレイな女性に、目がいきます」
『パリ↓↑パニ』 SHARE LOCK HOMES
12月23日発売
1800円+税(初回限定盤CD+DVD メンバージャケット4形態)
1000円+税(通常盤CD メンバーソロジャケット4形態+全員ジャケット)
ドリーミュージック
取材・文/荒金良介