幸福感を語る上で、女性ならばホルモンバランスの話はとても大切。
あなたは自分自身が幸福感を得るための方法を知っていますか…?
あなたは、ホルモンバランスに振り回されていませんか?
私は植物療法士として活動する中で、生理前になると気分が落ち込んだり、イライラしてしまい自分の感情がわからなくなってしまい悩んでいると相談を受けることが多くあります。
食事や生活習慣によって、女性ホルモンが崩れてしまうことはみなさんご存知かと思いますが、もっと大切な場所…デリケートゾーン。
つまり腟まわりについて考えたことはありますか?
腟は体の外と子宮を繋ぐ大切な器官です。
その大切な腟について正しい知識とケア方法を知ることで、もっと女性ホルモンとの関係が良好になるんですよ。
理想的な健康的な腟とは、常にしっとりと濡れていて、ふっくらと肉厚な状態です。
腟まわりを正しくケアすることで、腟内が分泌液で満たされ、新陳代謝もあがり腟壁をふっくらと整えます。
女性ホルモンの分泌も安定しやすくなります。
反対に、薄い腟壁は女性ホルモンの分泌が不安定となります。
粘液も減少し、乾燥して腟の萎縮がおこり、免疫力も低下。さまざまなトラブルにつながるのです。
女性ホルモンは肌にハリを与え、髪にツヤを出し骨を強くさせ、生理の状況も安定させます。
つまり、腟環境が整い、女性ホルモンが安定することは、体の調子がよくなるだけではなく、見た目の美しさや、穏やかな精神状態につながるということです。
女性にとってとても大切な体の一部だということがわかりますよね。
教えてくれたのは…
森田敦子さん
日本の植物療法の第一人者。
フランス、パリの国立大学にて植物療法を学ぶ。
植物療法に基づいた女性のためのケアブランドを取り扱う、サンルイ・インターナッショナル代表。
女性として生きるうえで知っておきたい体のコト
「感じるところ」
生理不順やPMS、セックスレス、不感症、不妊など、女性が密かに抱く、センシティブな悩みに希望を導く一冊。¥1300/幻冬舎
女性ホルモンを整えたいなら、まずは膣まわりをケア!
腟まわりの皮膚は粘膜です。
目を石鹸でゴシゴシ洗うなんてできませんよね。
腟まわりも同じです。
専用のコスメでケアをしましょう。
洗う
デリケートゾーン用にpHを調節した優しいもので洗って
まず専用のソープを泡立てて。
デリケートゾーン全体に泡を行き渡らせ、大陰唇や小陰唇のヒダの溝に指を這わせ洗います。
また肛門まわりもシワが多く複雑な構造です。
細かく丁寧に洗い、恥垢や雑菌を洗い流しましょう。
保湿
保湿には専用のローションやクリームがオススメです
ナチュラルでオーガニックなアイテムが◎。
お風呂上がりの濡れた状態で、小陰唇や大陰唇の外側はもちろん、ヒダの内側の粘膜部分、肛門まわりや膣口も塗りましょう。
合わせて鼠蹊部やお尻の下に塗るのもいいでしょう。
マッサージ
ケアに慣れてきたら、腟をマッサージにチャレンジ!
まずは大陰唇や小陰唇に専用のオイルを塗りほぐします。
利き手の人差し指と中指にオイルを塗り、腟の中へゆっくり入れて。
第二関節ぐらいまで入ったら、指の腹で腟壁に密着させなぞるように、ぐるっとオイルをなじませます。
優しくゆっくりと、爪をたてないよう注意をして。
気持ちいいと感じる力を身につけて、幸福感に満たされる!
女性ホルモンを整えるために“感じる力”も身につけましょう。
“心地よさ”は幸福ホルモンを分泌するので心身の安定につながります。
快感によって分泌される幸福ホルモン(オキシトシン、β-エンドルフィン)はアナンダミドなどの伝達物質を活性化し、脳へと行き渡ります。
アナンダミドは脳内麻薬物質の一種です。
これにより幸福感や高揚感、リラックス感をえられるのです。
五感を磨いて感じとる!
さて、あなたはどんな時に幸せを感じますか?
五感から感じる心地よさは、すべて幸福感につながる鍵になります。
好きな感覚について突き詰めると、幸せの幅が広がりますよ。
センシュアルラインを意識して幸福ホルモンを大量分泌
感じる感覚を磨くために、まず“センシュアルライン”を意識してみましょう。
個人差はありますが、触れてみてくすぐったいと感じる場所が目安です。
左のイラストのように、体の表と裏をぐるっと一周しています。
自分で優しくなぞってみて感じ方を知ってください。
耳の裏から首筋を通り脇を撫でて、胸を一周。体の側面を撫で下ろし、腟へむかい、腟からお尻を通り背中の中心までなぞります。
くすぐったかったり、ぞくっとする場所はありましたか?その感覚が脳を刺激し、幸福ホルモンを活性化する大切な刺激なんです。