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ART

『デ・キリコ展』

デ・キリコ芸術の全体像に迫る大回顧展
1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法やモティーフの脈絡のない配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した「形而上絵画」を描いたジョルジョ・デ・キリコ。初期から晩年までの80点以上の作品でその全体像に迫る、日本では10年ぶりとなる大規模な回顧展。

4/27~8/29、東京都美術館にて開催
https://dechirico.exhibit.jp/

『大吉原展 江戸アメイヂング』

喜多川歌麿《吉原の花》(部分) 寛政5年(1793)頃 ワズワース・アテネウム美術館Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford.The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund

江戸吉原の約250年の文化・芸術を学術的に検証
約10万平方メートルもの広大な敷地に約250年に渡り続いた幕府公認の遊廓、江戸の吉原。贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だからこそ多くの庶民に親しまれ、多くの浮世絵師たちによって描かれたこの地を、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品を含む名品の数々で歴史的に検証する。

3/26~5/19、東京藝術大学大学美術館にて開催
https://daiyoshiwara2024.jp/

特別展『法然と極楽浄土』

仏涅槃像 江戸時代・17世紀 香川・法然寺蔵

浄土宗の美術と歴史を通覧する史上初の展覧会
内乱や災害・疫病によって人々が疲弊していた平安時代末期。阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開いた法然。その貴重な資料や浄土教美術の名品など、浄土宗ゆかりの多彩な国宝・重要文化財を多数含む文化財が一堂に集結する展覧会。

4/16~6/9、東京国立博物館にて開催
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/honen2024-25/

取材・文/山西裕美(ヒストリアル)

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