普段の生活では気づきにくい嗅覚がもたらす脳への影響。
マスクのある生活は私たちの嗅覚を少なからず鈍感にしてしまっているかもしれません。
匂いに集中して、嗅覚を研ぎ澄ましてみる、そんな日を作ってみてはいかがでしょうか。
香りが心とからだにどんな影響を及ぼすのか、嗅覚で人はキレイになれるのか…、その秘密に迫ります。
マスクによって嗅覚にどんな影響を及ぼすの?
嗅覚は五感の中で最も認識しづらい感覚でしょう。
突然ですが、息はどこから吸い込んでいますか?
あたりまえのことではありますが鼻から空気を吸い込んでいますよね。
風邪で鼻がつまると、息を吸うことが大変で苦しい…、そんな時でなければ呼吸をすることに意識が向くことはないでしょう。
例えば、マスクをしている状態は高山にいる時と同じ状態で、常に私達は酸素不足になっているんです。
そんな生活の中でも私達は適応する能力があることから、マスクで息苦しい感じもそのうちに慣れてしまい、嗅覚も鈍感になりやすくなります。
嗅覚が鈍感になることは、感情に鈍感になることでもあり、自律神経も乱れやすくなります。
冷えや肩凝り、不眠、やる気がでない、ネガティブになりやすい、肌荒れ、肥満など、いろいろな症状が出るきっかけになることもあります。
私の五感セラピーでは、そういった問題を改善するために、体質別に合わせたオリジナルのアロマブレンドをケアに取り入れて、心とからだのバランスを整え、自己免疫を高めることを目的にセラピーを行なっています。
感性も磨かれる嗅覚のもたらすチカラ
現代社会において、理性的に脳を使う私達は日々脳疲労を抱えています。
香りは理性を癒し、本能を活性化する効果があるため、五感セラピーでは香りとしてアロマオイルを使用して、ストレスコーピンクや自己免疫を上げ、個性や魅力を引き出す感性を育てるケアをしています。
今の自分の心とからだを元気にしてくれるアロマをご紹介しますので参考にしてみてください。
だだし、これは一例ですので匂いが苦手だと感じる時は、強制的に使用することは避けてください。
あくまでも好きな香り、なんとなく気になる香りが今の自分に1番合う香りになります。
自分に今必要な香り、リラックスできる香りを見つけて、嗅覚によって心とからだを整えることもまた、明日のキレイへとつながります。
今の気分から選ぶ「香り」の心理テスト
五感セラピーでは色や音、そして香りを連動させ、自分の感覚や心とからだにフォーカスしやすい状態を作っています。
そのため、気になる色を見ながら、その香りを感じてもらうことをおすすめしています。
香りだけじゃない心理も刺激する嗅覚
嗅覚は本来、危険なものか安全なものかを判断したり、食べられるものかそうでないものかを匂いを通して選んでいる感覚や、快や不快の感情にも作用しています。
嗅覚は大脳辺縁系に直接つながっている感覚のこと。
匂いを感じるためにニオイセンサーとして働くタンパク質の嗅覚受容体は人間は約400種類あり、生きるために必要な匂 いを嗅ぎ分け、本能の匂いを読み取る力が強い感覚です。
相性の良い人の匂いも感じとることができるので、好きな人嫌いな人の判断も嗅覚が感じとっていることもあります。
今の流行りに敏感な方は、よく鼻が効くと言われるのも、この嗅覚の特徴を捉えた例えとして納得してしまいます。
五十嵐 久美子
一般社団法人 五感セラピー協会 理事長、INFA国際エステティック連盟国際ライセンスゴールドマスター、IEA国際エステティィクライセンス、EU認定校デビアン美容専門学校認定講師、スペイン政府認定プラガ国際ライセンス、色彩心理学認定トレーナー。
エステティシャンの経験を経て、19年前にエステ技術だけではなくメンタルケアの必要性を感じ、五感セラピーをドイツで学び始める。
当時プライベートでもストレスを抱えていたが、旅行も兼ねて訪れたドイツで、代替療法を学びながら自身も五感がもたらす幸福感に癒されたという。
以後、五感セラピーの第一人者として、五感セラピー協会を発足。自らによる施術、講演会、企業顧問、執筆など活躍は多岐に渡る。
サロンでの施術は数ヶ月先まで予約待ち。
イラスト/itabamoe