触覚【五感セラピスト・五十嵐久美子先生の“GOKAN”メソッドで美しくなぁれ】

皮膚を触るだけで、ストスレスを軽減できるの?
そんな疑問に応えるべく、今回は触覚をテーマにお届けします。 五感のなかでも唯一全身をつかさどる触覚。
この触覚をケアしてあげることが、キレイになるためにどんな効果をもたらすのか…、触覚の神秘に迫ります♡

皮膚を大切にすることは心を大切にすること

意外と思われるかもしれませんが、触覚は五感の感覚のなかでもわずか1%しか使われていない感覚です。
触覚の感覚は、他の4つの感覚と大きく異なるところがあります。それは視覚の「目」、聴覚の「耳」、嗅覚の「鼻」、味覚の「口」はすべて顔にありますが、触覚(皮膚)のみが身体全体にはりめぐらされて感覚であり、五感の感覚の中で一番原始的な感覚で生命活動を守っている感覚なのです。

ストレスを感じている時にストレスケアをするのは、原始的な触覚の感覚である皮膚を癒してあげることが効果的です。
疲れた時には寝るお風呂に入るマッサージをする動物に触れる自然に触れる…などは、皆さんが疲れた時に無意識に行っているこのことで、この行動こそ触覚を癒していることになります。

皮脳同根」と言う言葉があります。美容業界ではよく使われる言葉ですが、皮膚と脳はルーツが同じ、という意味です。
受精卵がお母さんのお腹の中で分裂する時、まずは3つの部位(内胚葉・中胚葉・外胚葉)に分かれます。
そして、表皮と脳神経は同じ外胚葉から生まれているんです。皮膚と脳(心)はそもそも発生源が同じなので、密接につながっていて、互いに影響を与え合っているということになります。皮膚を大切にすることは心を大切にすることでもあるのです。

皮膚の感覚を鍛えるとキレイになる?

現代社会において、理性的に脳を使う私達は日々脳疲労を抱えています

香りは理性を癒し、本能を活性化する効果があるため、五感セラピーでは香りとしてアロマオイルを使用して、ストレスコーピンク自己免疫を上げ個性や魅力を引き出す感性を育てるケアをしています。

今の自分の心とからだを元気にしてくれるアロマをご紹介しますので参考にしてみてください。
だだし、これは一例ですので匂いが苦手だと感じる時は、強制的に使用することは避けてください。
あくまでも好きな香りなんとなく気になる香りが今の自分に1番合う香りになります。

自分に今必要な香りリラックスできる香りを見つけて、嗅覚によって心とからだを整えることもまた、明日のキレイへとつながります

今の気分から選ぶ「香り」の心理テスト

ストレスは脳から生まれますが、皮膚がストレスを感じて脳に伝達していることになります。
つまり、皮膚の感覚を鍛えていくと、ストレス耐久性が上がるということでもあります。
不眠や体調不良、やる気がない…といった時には顔色が悪く肌に出ますよね。
最近では肌の弱いストレス肌の方も増えています
肌が弱くなると免疫力も低下してしまうので、風邪をひきやすいとも言われます。
皮膚からのストレスが身体にも影響されることもあるのです。

有毛部分にストレス軽減のヒミツあり♡

それでは皮膚のしくみについてお話しします。皮膚の感覚受容器で「C触覚繊維」と呼ばれるものがあります。
特に顔や腕や背中など、毛の生えた場所に存在していて、皮膚表面をさする時に生じる毛の振動を感知し、刺激を脳に伝える役割があります。
その際にストレスホルモンであるコルチゾールを軽減する効果があります。
また皮膚に触れることは、幸せホルモンのオキシトシンを分泌するができて、痛みや心の疲れを癒すことができます。
お顔や腕などに5分触れるだけで1時間のマッサージ効果があるのです。

癒し効果のあるホルモンを増やすには触れ方が大切です。
その触れ方とは1秒間に5センチのゆっくりした速さで触れること
吐く呼吸の速さぐらいで、優しく撫でるように触れることが大切です。
可愛いペットを撫でるような感じです。
そしてコルチゾールを軽減するC触覚繊維にアプローチをするとさらに効果的で、自分の毛がある腕やうぶ毛のある顔部分を優しく撫でるとストレスケアになります。
特に毛に覆われている頭皮をマッサージしてあげることは、ストレス軽減にとても適したケアということでもあります。

ストレスを感じたら、ぜひセルフケアでマッサージしてあげる習慣を取り入れてみてください。

五十嵐 久美子
一般社団法人 五感セラピー協会 理事長、INFA国際エステティック連盟国際ライセンスゴールドマスター、IEA国際エステティィクライセンス、EU認定校デビアン美容専門学校認定講師、スペイン政府認定プラガ国際ライセンス、色彩心理学認定トレーナー。
エステティシャンの経験を経て、19年前にエステ技術だけではなくメンタルケアの必要性を感じ、五感セラピーをドイツで学び始める。
当時プライベートでもストレスを抱えていたが、旅行も兼ねて訪れたドイツで、代替療法を学びながら自身も五感がもたらす幸福感に癒されたという。
以後、五感セラピーの第一人者として、五感セラピー協会を発足。自らによる施術、講演会、企業顧問、執筆など活躍は多岐に渡る。
サロンでの施術は数ヶ月先まで予約待ち。

イラスト/itabamoe

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