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旬のエンタメ情報!
今月は映画、ミュージック、アート、イベント、シアター情報をお届けします。

MOVIE

『ベートーヴェン捏造』

9月12日より、全国にて公開
【原作】かげはら史帆『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(河出文庫刊)
【脚本】バカリズム
【監督】関和亮
【出演】山田裕貴、古田新太、染谷将太/神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、生瀬勝久、小手伸也、野間口徹、遠藤憲一
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実話スキャンダルを“日本で”実写映画化
19世紀、ウィーン。
シンドラー(山田裕貴)はあこがれの音楽家ベートーヴェン(古田新太)と出会い、秘書となる。
しかし、彼の素顔は下品で癇癪持ちの小汚いおじさんだった!?
ベートーヴェンに邪険にされながらも愛情を捧げるシンドラーは、彼の死後に伝記を執筆し“聖なる天才音楽家”像を作り上げるが、そのウソが次第に大騒動へと発展する。

リアルな映像×映画館の音響抜群のテンポのストーリー展開
脚本はベートーヴェンのおもしろさに魅せられたバカリズム。
監督は、数々の作品でバカリズムと組んできた関和亮。
バカリズムらしいユルい会話劇、大型ディスプレイに背景3DCGを映して再現された19世紀ウィーンの世界、映画館の音響で聴く珠玉の名曲など、新体験ができる要素満載。

『ベスト・キッド:レジェンズ』

8月29日より、全国にて公開
【監督】ジョナサン・エントウィッスル
【脚本】ロブ・ライバー
【出演】ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォン、ジョシュア・ジャクソン、セイディ・スタンリー、ミンナ・ウェン

世界に勇気と感動を届けたヒットシリーズ最新作
17歳のリー(ベン・ウォン)は、最愛の兄を亡くしたことをきっかけに母と共にNYに移住する。
カンフーをやめていたリーだったが、この地で再び戦いに挑むことになり、2人のレジェンド、カンフーの師匠ハン(ジャッキー・チェン)と空手の達人ダニエル(ラルフ・マッチオ)から格闘スタイルを学ぶ。

2人のレジェンドのテンポのいいかけ合いに注目
1985年からのオリジナル、続編で主役を務めたラルフ・マッチオがスクリーンに復活、2010年にリメイク版で師匠役を演じたジャッキー・チェンと初共演。
「自分の技のほうが」とばかりにリーに交互に助言する2人の師匠のシーンはコミカル。
日本文化を取り入れたダニエルの家のインテリアも楽しい。

『レッド・ツェッペリン:ビカミング』

9月26日より、TOHOシネマズ日比谷ほかIMAX®同時公開
【監督・脚本】バーナード・マクマホン
【出演】ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナム、ロバート・プラント

伝説的ロックバンド公認の奇跡のドキュメンタリー
60年代のイギリスで結成された史上最強のロックバンドのひとつ、レッド・ツェッペリンの誕生の軌跡を追った初の公式ドキュメンタリー。
このバンドがいかにして結成され、デビューアルバムにして大成功をつかんだのか、背景にある事実や秘話などの「証言部分」は、全てメンバー自身の肉声。
真実のみが語られる貴重なフィルム。

最高の画質と音響で当時を体験できる没入型映画
4Kによる最高の画質を大画面で、デジタル時代の最強の音響で部分的ではなく、1曲まるごとの演奏シーンを映し出すことで、ライブ会場のような臨場感を体験できる。
そのほかメンバーの家族写真や映像、初期のライブシーンなど貴重なアーカイブ映像も満載で音楽好きなら観るべき作品。

MUSIC

『ENEMY』 TWICE

¥4,720(初回限定盤A CD+DVD+36Pブックレットなど)
¥4,200(初回限定盤B CD+ポスターなど)
¥3,520(通常盤 CD)
¥3,300(メンバーソロジャケット盤 全9種 CD)
8月27日発売 ワーナーミュージック・ジャパン

メンバーのジヒョがディレクションに全面参加日本6枚目のオリジナルアルバム
「いい音楽で一度、素晴らしいパフォーマンスで二度魅了させる」と言う意味を持つ、9人組アジア No.1最強ガールズグループ、TWICEの日本6枚目となるアルバム。
メンバーのジヒョがビジュアル、楽曲、ミュージックビデオなど全てのディレクションに参加した意欲作。

力強く美しい! 新鮮かつ洗練されたロックテイストが満載
アルバムジャケットからも象徴されるように、6枚目のアルバムはロックな要素が満載。
アルバムタイトル曲である『ENEMY』は、かつてないほどにロックなテイストで新鮮かつ、洗練されたナンバー。
「何度挫けても、何度でも立ち上がる。いつだって越えなくてはならない壁は自分自身」という、自分らしく生きることをあきらめない人へのエールソング♪

ART&EVENT

『オルセー美術館蔵 印象派―室内をめぐる物語』

【会期】10月25日~2026年2月15日
【会場】国立西洋美術館[東京・上野公園]
【公式サイト】https://www.orsay2025.jp

印象派の室内画の傑作約100点が集結
印象派の最初のグループ展が開かれたのは、1870年台のパリ。
画家たちは、風景や室内を舞台とする作品を多く手がけてきた。
「印象派の殿堂」とも言われるパリ・オルセー美術館所蔵の傑作約70点を中心に、国内外の重要作品を加えた約100点を展示し、表現上の挑戦をたどる。

エドガー・ドガ《家族の肖像(ベレッリ家)》
1858-1869年 油彩/カンヴァス 201×249.5㎝
オルセー美術館、パリ
© photo:C2RMF / Thomas Clot

家族の肖像画に新たな境地を開いたドガ渾身の傑作が初来日
パリ市民であったエドガー・ドガは、鋭い人間観察にもとづいた、心理劇の一場面のような室内画を発表。
縦2mにおよぶ大作、フィレンツェに亡命していた叔母の家族をモデルにした《家族の肖像(ベレッリ家)》は、今回が初来日。

『モーリス・ユトリロ展』

【会期】9月20日~12月14日
【会場】SOMPO美術館[東京・新宿]
【公式サイト】https://www.sompo-museum.org/

パリの風景画家ユトリロの全貌に迫る展覧会
20世紀初頭のパリの街並み、風景を油彩画にしたモーリス・ユトリロは、家族との複雑な関係やアルコール依存などの要素が絡み合い独自の世界観を築き上げた画家。
フランス国立近代美術館(ポンピドゥセンター)所蔵の約70点を含む作品を5つのテーマに分けて展示、検証。

モーリス・ユトリロ《モンマニーの屋根》
1906-07年頃 油彩/カンヴァス65×54cm
ポンピドゥセンター/国立近代美術館・産業創造センター
©Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. GrandPalaisRmn /BertrandPrévost / distributed by AMF©Hélène Bruneau 2025

唯一無二の様式と風景の詩情を感じられる初期作品から晩年の作品が集結
ユトリロが育った「モンマニー時代」の作品など、最も充実していると評価される初期の「白の時代」は、さまざまな素材を用いて白壁の詩情を描き出したもの。
「白の時代」を中心に、晩年の「色彩の時代」まで画家の画業全体を振り返る。

『時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010』

2025年9月9日(火)~11月30日(日)
東京国立博物館 本館特別5室
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/unkei2025/

日本で生まれた美術表現に光をあてる展覧会
昭和が終わり、平成の始まった1989年から2010年までに日本でどのような美術が生まれ、どのような表現が発信されたのかを紐解く。
20年間を「過去という亡霊」「自己と他者と」「コミュニティの持つ未来」の3つの章に分けて、国内外の50を超える作家の作品で検証。

奈良美智《Agent Orange》 2006年
アクリル/カンヴァス 162.5 × 162.5 cm 個人蔵
© NARA Yoshitomo, 2025

日本×香港の美術館の協働企画 複数の視点から日本の美術表現を見直す
国立新美術館のアジア地域におけるパートナー美術館、香港の「M+」との協働企画。
ナショナリティという枠を越えた、批評的な視座が提示され、日本で生まれた美術表現を多角的に見直す。

THEATRE

2025年 劇団☆新感線 45周年興行・秋冬公演 チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎 『爆烈忠臣蔵~桜吹雪 THUNDERSTRUCK』

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】古田新太、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、羽野晶紀、橋本さとし /小池栄子 / 早乙女太一 / 向井 理 ほか
【松本公演】2025 年9月19 日~23日 、まつもと市民芸術館
【大阪公演】2025 年10 月9 日~23日 、 フェスティバルホール
【東京公演】2025 年11 月9 日~12 月26 日、 新橋演舞場
【公式サイト】https://www.vi-shinkansen.co.jp/bakuretsu45/

笑い、歌、踊り、立ち回り 全部入りの極上エンターテインメント
劇団☆新感線45周年興行となる豪華メンバーによる芝居合戦。
江戸時代を舞台に、歌舞伎の大名作『忠臣蔵』を上演するため、愚かしいほどに芝居作りに情熱を傾け、奔走する演劇人を描く極上のエンタメ!

ド派手なビジュアルの出演陣が暴れまわる“まつり”
座付作家・中島かずきと主宰・演出のいのうえひでのりがタッグ。
平均年齢50代後半の劇団員が大集結、劇団☆新感線の常連の準劇団員、若さで支えるおなじみのアクションとアンサンブルチームも、全員集合。
ド派手なビジュアルの濃いメンバーたちが次々に登場するファン感謝祭。

文/山西裕美(ヒストリアル)

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