大切な人に読んで欲しいラブストーリーNo.1の人気コミック『パーフェクトワールド』が、映画化☆
初恋の先輩を思い続ける、ピュアなヒロイン・川奈つぐみを演じる、杉咲 花さんがアッププラス初登場!
恋愛作品初チャレンジとなったこの作品の見どころを語ってくれました!
『ラブソング』を聴いて恋する気分をアップ
–今回演じた川奈つぐみについて、どんな思いがありますか?
つぐみは真っすぐで一生懸命で、健気。自分の思ったことをすぐ言ってしまうところは、自分に似ています。この作品の中では、車イスで生活する樹が合併症を起こして命の危険にさらされたり、つぐみが線路に落ちそうになったり……。いつ何が起こるかはわからないというのは、誰にでも言えることだと思うので、〝思ったことを口に出して伝える〞というのは大事なことなんだと、改めて思いました。
–ラブストーリーに初めて出演されたということですが、感想は?
難しかったです。自分はラブストーリーに縁がないと思っていたので(笑)、オファーをいただいてうれしかったです。つぐみは24歳と少し年上の役でしたし、不安もあって。„大人っぽくしなきゃ“と、落ち着いた雰囲気を出そうと思って演じていたのですが、柴山健次監督が、「もっと天真爛漫で元気で明るくていい」とおっしゃって。どのシーンもみんなで話し合って進んでいく現場は、「映画をみんなで作っている」感覚があって楽しかったです。ひとつのシーンに1時間かけるときもあったのですが、時間をかけながら一生懸命やれるというのは、今となっては贅沢なことだと思います。
思いを伝える大事さをこの作品から教わった
–作品に挑む前に、準備されたことはありますか?
介護をしている方々の資料だったり、車イスのたたみ方の資料を読んだりしました。車イスに乗っている方々の中には、車イスは押してもらうより自分で動かしたいという方も多い、ということも知りました。あとは準備というよりも、作品に関わっていく中で、自分の中に生まれてくるものを大切にできたらいいなと思っていました。
–共演してみての、樹役の岩田剛典さんの印象を教えてください。
グループで活動されている岩田さんは、すごく男っぽい力強いイメージだったのですが、実際お会いして、細かな気遣いをされる方だなと思いました。現場でもキャストやスタッフさんみんなに、とても優しい方でした。
–最後にこの作品の見どころを、『up PLUS』読者にお願いします。
キュンとできるシーンがたくさん詰まっているので、ラブストーリーを楽しんでいただければと思います。つぐみは高校生のときから樹を思い続けていて、あきらめなかったからこそその思いが伝わったと思います。やはり自分の思いは、伝えることが大事だということを、私はこの作品から教えてもらった気がします。だから、恋愛だけでなく、家族にいつも言えなかった感謝を伝えるべきだと思いました。今言わなかったら、いつ伝えるんだろう……、って。高校生のときは照れくさくて言えなかったんですが、最近では母に「大好き」とか「ありがとう」と伝えるようになりました。作品を観てくださったみなさんの中にも、そう感じてくださる方がいらっしゃったら、うれしいです。
※本記事はアッププラス10月号より一部抜粋して掲載しています
すぎさきはな
1997年10月2日生まれ。
2013年、ドラマ『夜行観覧車』で注目を集める。2016 年映画『湯を沸かすほどの熱い愛』では、第40 回日本アカデミー賞新人俳優賞、最優秀助演女優賞など数多くの映画賞を受賞。2019 年はNHK 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に出演。
『パーフェクトワールド 君といる奇跡』
10/5 より、全国にて公開
©2018「パーフェクトワールド」製作委員会
【監督】柴山健次
【出演】岩田剛典、杉咲 花、須賀健太、芦名 星、マギー、大政 絢、伊藤かずえ、小市慢太郎、財前直見
インテリアコーディネーターの川奈つぐみ(杉咲 花)は、高校時代の初恋の先輩・鮎川 樹(岩田剛典)に仕事で偶然再会する。しかし彼は大学生のときに事故にあい、車イスに乗る生活をおくっていた……。
撮影/米玉利朋子(G.P.FLAG Inc)
スタイリング/梅山弘子(KiKi)
ヘア&メイク/奥平正芳