心揺さぶられるラスト21分は圧巻!
有村 いやぁ、すごい。観終わったあと打ちのめされて、感想を整理するのに時間がかかったくらい。
日坂 ラスト21分とエンドロールまで、魂を揺さぶられますよね。
有村 1985年、クイーンが『ライヴ・エイド』に出演するシーン、実際の『ライヴ・エイド』の映像も観たんだけど、これは完全再現と言っていいんじゃないかな。そしてフレディ役のラミ・マレックのパフォーマンスも素晴らしいし、ギタリストのブライアン・メイなんて、もう本人の若い頃そっくりだよね。
日坂 ラミはフレディの目の動きやマイクの振り方など、ムービングコーチをつけてフレディのパフォーマスに挑んだようです。作品中クイーンの楽曲は28曲使われているのですが、ラミが歌っているところもあり、フレディのライブでの歌声を使っているところもあります。
クイーンとフレディをもっと知りたくなる作品
有村 プロデューサーやメンバーとの意見の衝突や確執、そこからいろんなアイディアが生まれていくバンドの様子は興味深かった。クイーンは「同じものは二度と作らない」というポリシーがあって決して譲らなかった。アーティストがよいものを生み出すには、常に自分に正直でなくてはならないと実感したね。その一方でメンバーが家庭を持っていく中、同性愛者として孤独を感じているシーンもリアルだったね。
日坂 フレディが自信を失って、また立ち上がる姿も、ちゃんと観ている人に共感できるように描かれていました。私もクイーンのことはあまり知らなかったんですが、この映画でフレディが大好きになり、本物のクイーンのライブ映像を観て泣けるまでになっちゃいました(笑)。
有村 CMにもたくさん使われているし、クイーンの曲は今までなんとなく耳にはしていたんだけど、この作品を観てから、車の中でもクイーンを聴いているよ。クイーンをもっと知りたくなるこの映画、とにかくすごいので、まずは映画館で是非体感してください!
今月の映画宣伝担当
ドリーム・アーツ 日坂夏海さん
宣伝歴2年目の24歳。このコーナーには2度目の登場。最近では“ヒーローもの”映画の魅力にハマっている。『アベンジャーズ』の次回作に期待を寄せている。
『ボヘミアン・ラプソディ』
全国にて公開中
©2018 Twentieth Century Fox
【監督】ブライアン・シンガー
【出演】ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、べン・ハーディ、ジョー・マッゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、マイク・マイヤーズ、アレン・リーチ
1970年、ロンドン。フレディ(ラミ・マレック)は、入り浸っていたライブハウスで、あるバンドのボーカリストが脱退したと知り、自らを売り込む。伝説のバンド、クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの生きざまを描く感動の物語。
Author Profile
- 映画コメンテーターとして、数々のTV、イベントなどで活躍中。BayFM『The BAY☆LINE』、TBS『アカデミーナイトG』、AmebaTV『ふわっと教えてアリコン先生』などに出演中。YouTube『有村昆のシネマラボ』を公開中。
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