【黒島結菜】見どころしかない、何度でも楽しめる作品です!

日本映画の未来を夢見た人々の群像劇、『カツベン!』で主人公・俊太郎の初恋相手で女優を夢見る少女・梅子を演じる、黒島結菜さん。
プレッシャーを感じた活弁シーンなど、映画の見どころをお聞きしました!

オーディションは“ありのままの自分”で受けようと思っていた

――『upPLUS』は美容雑誌なのですが、メイクやコスメはお好きですか?

詳しくないのですが、自分で上手にできるようになれたら楽しいだろうな、と思います。妹は動画で研究したりして上手なんですが。

――『カツベン!』は大正時代の物語ですが、演じられた栗原梅子はどんなメイクですか?

梅子は沢井松子という芸名で女優になるんですが、普段の梅子はナチュラルメイクなんです。でも劇中で松子が無声映画に出ているシーンがあるんですが、そのときは真っ白に顔を塗って唇は真っ赤にメイクしたんです。モノクロになったときのために、こうやってメリハリを出すんだな、とわかって勉強になりました。

――オーディションはどう挑みましたか?

周防正行監督作品で、多くの実力のある女優さんがオーディションを受けるだろうと思っていたので、「ありのままの自分でオーディションを受けよう」と思っていました。演技だけでなく梅子の雰囲気が合うかどうかもあるし、リラックスしていました。

プレッシャーを乗り切った活弁シーンそれぞれの活弁シーンは一番の見どころ

――物語は成田凌さん演じる、活動弁士を夢見る、染谷俊太郎と梅子の子ども時代からスタートしますが、子役のふたりのシーンから、大人になったふたりのシーンに違和感なくすんなり移行できました。

俊太郎と梅子の子ども時代のシーンがすごく好きなんです。あのふたりの可愛らしさや初々しさが大事だと思っていました。子ども時代を演じたふたりのお芝居がベースにあって、今の俊太郎と梅子になるので、あの雰囲気を忘れてはいけないと思っていました。

黒島結菜

――俊太郎と一緒に梅子が活弁をするシーンは見事でしたが、かなり練習されましたか?

成田さんは4か月前、私は1か月前から活弁の練習に入りました。梅子は活弁で二役を演じたんですが、声だけでふたりを演じ分けるのは予想以上に難しかったですね。私が練習に入ったときは、もう成田さんは完璧で……。これはヤバイなって(笑)。なかなか追いつくことは難しいけど、追いつく気持ちで演じないと成立しないな、というプレッシャーもありました。

――ほかにも是非、観ていただきたいシーンはありますか?

私は私なりに活弁シーンを頑張ったんですが、私より、成田さんや高良健吾さん、活動弁士を演じるみなさんの活弁が、本当にそれぞれ個性的なので、そこが一番の見どころだと思います。上映時間の2時間はあっという間ですし、私は観終わって、とても感動しました。ラストにかけて俊太郎をどんどん応援したくなるし、登場人物がみんな一生懸命なところが素敵なんです。今は自宅でも映画を観ることができる時代になりましたが、『カツベン!』の時代のように、劇場でみんなで映画を楽しんでいる時代があったことを知ってもらいたいし、その雰囲気を楽しんでいただきたいです。見どころしかない作品なので、是非、映画館で観ていただきたいです。私も映画館で観ます!

 

※本記事はアッププラス2020年1月&2月号より一部抜粋して掲載しています

くろしま ゆいな
1997年3月15日生まれ。沖縄県出身。
2013年、映画『ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~』で女優デビュー。その後、ドラマ『時をかける少女』『アシガール』、映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』などで主演を務める。

『カツベン!』
12/13より、全国にて公開
【監督】周防正行 【出演】成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、竹中直人、渡辺えり、井上真央、小日向文世、竹野内豊
©2019「カツベン!」製作委員会
映画に合わせた独自のしゃべりで観客を沸かせる「活動弁士」を目指す俊太郎(成田凌)は、小さな町の寂れた映画館・靑木館に流れ着く。次々と騒動が巻き起こる中、子どもの頃夢を語り合った幼なじみの初恋相手、梅子(黒島結菜)に再会し……。サイレント映画の時代を舞台に描くコメディ。

撮影/屋山和樹(BIEI)
スタイリング/伊藤省吾(sitor)
ヘア&メイク/加藤恵

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