『ランボー』シリーズ第5弾の完結編！

有村　『ランボー』シリーズの第５弾で、遂に完結！僕は前回で終わりかな、と思っていたんですが、スタローンも「もう1回演りたい」という気持ちがあったのかな。政治的背景が強かった前作までと違って、今回は「義理の娘を取り戻す」というストーリーで、極めて私的な理由で、ランボーが動いているのが特徴ですね。

兼本　過去4作と比べて、ランボーがとっても穏やか。表情も優しくて、口数も多いですよね。ちょっと切なげな表情が、女心をくすぐります（笑）。

有村　僕はシュワちゃんとスタローンなら、断然スタローン派。途中、若い頃のランボーが出てくるけど、カッコよかったなぁ。もちろん73歳になった今のスタローンもやっぱりカッコいい。俳優人生の締めくくりという気持ちで、今回挑んだのかもしれないですね。

『ロッキー』に並ぶ重要なアメリカ映画

有村　スタローンは現在、3人の娘がいるけど、息子を薬物で亡くした過去もある。彼の子供に対する思いというのを、演技からも感じますね。読者のみなさんには、是非、娘のガブリエラ目線で作品を観ていただければ。

兼本　今回のランボーは、シリーズを初めて観る方でも見やすいと思います。

有村　ここまで男臭いヒーローも今、なかなかいないですよね。

 

兼本　はい、中世的な男性が多い現代なので、敢えて、20代女性もこういう男性を観てもいいと思います（笑）。ランボーが悪をやっつけてくれるのはスカッとするし、頼もしさをすごく感じます。

有村　『ロッキー』シリーズが、アメリカの光なら『、ランボー』は影。重要なアメリカ映画だと思います。ようやく映画館も再開。まだまだ注意が必要ですが、映画館の大スクリーンで『ランボー』を体感して欲しいですね。

キャノンボール 兼本 亜依さん
沖縄出身の29歳。
地元でのリゾートウェディングの仕事から、27歳で上京、念願の映画業界に転職。
好きな映画ジャンルはラブコメ。

『ランボー ラスト・ブラッド』
全国にて公開中
©2019 RAMVO V PRODUCTIONS,INC
【監督】エイドリアン・グランバーグ
【出演】シルベスター・スタローン、パス・ベガ、セルヒオ・ぺリス＝メンチェ ―タ、アドリアナ・バラーサ、イヴェット・モンレアル、オスカル・ハナエダ
元米陸軍特殊部隊隊員・ランボー（シルベスター・スタローン）は、米アリゾナに戻り、旧友やその孫娘ガブリエラ（イヴェット・モンレアル）と養子縁組し、平穏に暮らしていた。しかしガブリエラがメキシコの人身売買組織に拉致され……。